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2024年08月19日

MD Anderson Cancer Center留学体験記 No. 3 ミーティングやプレゼン

こんにちは、MD Anderson Cancer CenterのDepartment of Experimental Therapeutics、Rugang Zhang教授のラボに留学中の矢野光剛です。第3回目はラボでのミーティングやプレゼンについてお話します。よく言われることではありますが、ミーティングで発言しないことは参加していないことと同じとみなされるのでみんな活発に質問やコメントをします。
ラボでは週1回、月曜日の朝に全体ミーティングがあり、基礎研究のハイレベルな議論で週が始まります。毎回、週の頭から自分の不甲斐なさを感じて、身が引き締まる思いです。前半はjournal clubと呼ばれる抄読会で、3名が1編ずつ論文をプレゼンテーションします。選ぶ論文は基本的には自分のプロジェクトに関連するもの、NatureやCell姉妹紙で3-4年以内の新しいものです。後半は1名が30分程度自分のプロジェクトについてプレゼンテーションします。なぜそのがん腫、遺伝子、分子を標的にしたのかという点から始め、仮説をどう証明するのか、そして実際のデータを示します。重要視されているのは新規性、仮説設定の矛盾の有無、プロジェクトを推進できているかですが、再現性が確認できているか、論文発表に値する質に達しているかなど細かな部分も全員でチェックします。私は今週3回目のプレゼンを終えたところで、ほっとしてこの文章を書いていますが、来週はjournal clubの担当です。Journal clubは月1回、研究は3か月に1回のプレゼンなので息をつく暇がないですね。
また毎週金曜日の午後にone-on-one meetingがあります。その名の通りボスと1対1で1週間の進捗を報告します。私は他のメンバーと比較して基礎研究の技術、知識、経験が著しく劣りますが、ハードワークと毎週の成長・進展をone-on-oneでみせることでなんとかラボの一員としてやっています。ボスとの1対1は緊張しますが卵巣癌研究の大家であるRugang Zhang教授の助言がもらえるのはありがたいことです。厳しい態度をみせることはほとんどなく、褒めたり目標設定をしたり背中を押してくれることが多いです。ラボのボスにとっても部下のモチベーションを保つことが重要な仕事なのだろうと感じます。
今回は関連する写真がないので、先日LAドジャースがヒューストンに試合に来た時の写真を載せます。大谷選手が見事32号ホームランを打ってくれました(見えにくいですが右下で腕を上げているのが大谷選手です!笑)。次回は、気になる留学のお金事情について具体的にお話します。


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