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2025年10月11日
MD Anderson Cancer Center留学体験記 No. 11 留学して2年が経過しました。
テキサス州ヒューストンにあるMD Anderson Cancer Centerに留学しています、矢野光剛です。2年が経過した時点での雑感を共有します。アメリカは広く、住んでいる地域や時期によって見える「アメリカ」は違うので、あくまで私の主観です。
アメリカといえば英語を連想しますが、英語以外を母国語とする人たちも多いです。スペイン語や中国語が飛び交うのは日常であり、母国語が違うもの同士は英語で話そうねという感覚です。日本の話題でよく挙がるのはアニメと日本食、日本車です。ポケモン、マリオ、ラーメン、寿司などは本当に人気があるのだなと感じます。日本車はメーカー国別でいえば最も多いほどに走っており、日本の産業の中心だと再認識します。
治安のよい地域と悪い地域が隣接していること(例えば、shootingのあるような地域と閑静な住宅街、壁1つ挟んで窓や壁がボロボロの家と芝生が青い家)、ライフラインが容易に止まること、one secondと言われて30分待たされることなど、日本では当たり前のことが当たり前でないストレスがあります。どこに行っても美しい日本のトイレ、それに比べてアメリカの出先でのトイレは足を踏み入れるのもためらいます。その半面、子供の声や食べこぼしにも寛容で、スクールバスが交通の最優先で追い越したら即違反など、社会として子供を大事にする姿勢は見習う必要があります。また節約志向の日本人とは異なり、アメリカの人たちは楽しむことに重きを置いていて、消費意識が高いです。楽しそうに物を買う・食べることが経済発展に寄与しているのかなと思います。
トランプ政権でビザ手続きが厳しくなり、研究費削減による雇い止めも耳にするなど留学生には難しい時期です。ただ、コロナ禍も大変だったでしょうし、1ドル160円の超円安には泣かされました。それ以前に留学した先輩方にも色々な苦労があったでしょうから、どの時期が正解というのもありません。せっかく留学の機会を得たので、3年目も一生懸命に働いて、楽しみたいと思います。
写真は、この夏にイエローストーンに行った時のものです。温泉や間欠泉、湯けむりに硫黄の香り、大分県民である私は「別府温泉」を思い出しました。広大で美しい景色や野生動物などに家族も喜んでいました。昼間に野生のバッファローをみて、夜にバッファローのステーキを頂きました。美味しかったです。