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2026年01月18日
大分大学産科婦人科学教室同門会学術奨励賞を尾石友子先生が受賞しました!
このたび、当医局の尾石友子医師(2014年卒、大学院1年目)が執筆した論文が高く評価され、先日の医局同門会において学術奨励賞を受賞されました。
受賞対象となった論文は、
「Different interventions for OHVIRA/Herlyn-Werner-Wunderlich syndrome based on age and symptoms: a single-institution cohort study」(BMC Women’s Health 掲載)であり、希少疾患であるOHVIRA/HWW症候群について、当院での診療経験をもとに臨床的特徴と治療方針を検討した研究です。
今回の受賞は、日常診療を大切にしながら臨床的疑問を研究につなげていく本教室の姿勢が評価されたものといえます。今後もこのような臨床に根ざした研究成果が、本教室から継続的に発信されることが期待されます。
受賞者コメント
本研究の特徴は、基礎研究とは異なり、日常診療の中で積み重ねられた症例経験から生まれた臨床研究である点にあります。長期間にわたる症例の集積と丁寧な診療記録の検討により、発症時期や月経症状と治療介入との関連を統計学的に示し、臨床判断に有用な知見を提示しています。
特に、初経前に診断された症例では治療介入のリスクが低いことが示され、早期診断の重要性が示唆されています。また、重度の月経困難症が治療介入の重要な指標となることを明らかにした点は、これまで十分に検討されてこなかった領域であり、本論文の大きな意義といえます。加えて、vaginoscopyを使用した低侵襲治療やホルモン療法による長期管理例など、多様な臨床経過が示されており、患者背景に応じた柔軟な治療戦略の重要性が示されています。
本研究は、日々の診療の中で出会った症例から生まれた臨床研究です。多くの患者さん、そして日常的に議論を重ねてきた医局の先生方、貴重な症例をご紹介いただいた同門の先生方に支えられて完成しました。今回の受賞を励みに、今後も診療と研究を往復しながら、臨床に還元できる研究に取り組んでいきたいと考えています。






