講座概要
教授挨拶
大分に生き世界に伸びる
令和5年4月1日に着任した産科婦人科学教室 教授の小林栄仁と申します。
当教室は初代木川源則教授に始まり、第二代宮川勇生教授、第三代楢原久司教授と連綿と受け継がれてきた歴史ある教室です。私が第四代としてこの責任ある立場に就かせていただき、身の引き締まる思いでいます。
就任してまだ間もないですが、いつも第一に考えているのは医局員の成長です。医局員一人一人が将来、産婦人科医として自分一人で自立できることを最初の目標と考えています。重症症例の対応や急変時に対応する力を養い、問題解決能力を向上させ、十分な知識・技術・態度を備えた専門医となれるよう指導を行って参ります。それぞれの成長度に応じた目標設定を行い、仕事に対する充実感を持ち、やりがいを高めていきたいと思います。
当教室には、地域の最後の砦である大学病院の社会的役割と期待に応えていく責務があります。患者さんを第一に考え、ご理解と納得が頂ける診療を実践します。いかなる症例にも対応していけるよう、日々鍛錬を積むとともに、ロボット支援下手術に代表されるような低侵襲医療の発展にも力を入れていきたいと思っております。大学病院の臨床および基礎研究も重要と考えており、これまでの研究をさらに発展、発信して参ります。教育では、医学部生に対する卒前教育はもちろんのこと、大学院生や若手臨床医と研究や診療を通して共に成長し、進路について一緒に考え、全員がやりがいのある環境で活動ができるよう支援していきます。
診療・研究・教育に並び重視しているのは、周囲の人々、組織との良好な関係構築です。まずは医局内での強固な信頼関係で形成されるチーム医療、同門会との相互理解と安定した地域医療体制、そして大学内では産婦人科の立ち位置の把握と他科との連携、他大学や学会内での協力体制、これらの構築を積極的に行いたいと思います。さらに、海外の大学との研究交流も積極的に進めています。
至らぬ点にお気づきの際には、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
若さあふれる大分大学産科婦人科学講座は、これから新しい医局作りに向けて始動します。医局員とともにさらなる発展を目指して参ります。
医学生、研修医の皆さん、われわれの仲間として一緒に働いてみませんか。